今、さまざまな企業で「グローバル人材の育成」が課題となっています。グローバル人材とは何かと
問われたとき、あなたはどのような人を思い浮かべるでしょうか。多くの人は英語が堪能な外国人を
思い浮かべるかもしれません。しかし、私が考えるグローバル人材とは「日本人」が一番近いといえます。
「和を以って貴しとなす」という言葉は、広く日本人に知られている言葉のひとつです。これは
聖徳太子が制定したといわれている「十七条の憲法」、第一条に出てくる言葉です。道理に
かなった結論を出すためには、必ず多くの人とともに議論をすべきである。そこで得られた合意は
おのづから道理にかない、物事を成し遂げられるという意味です。
我々日本人には、このアイデンティティーが脈々と受け継がれています。互いに意見を出し合い、
尊重し(和を以て貴しとなす)、ともに目標に向かって邁進する。その結果、個人だけでは決して
成し得なかった高い目標を達成することができるのです。
日本人は、グローバルに活躍できる素質を持っています。にもかかわらず、ビジネスの現場ではそのパワーを最大限発揮
できていないところがあります。それはなぜか。考えられる要因は3つあります。
1つ目は言語の壁。2つ目は異なる言語での強み(ビジネススキル)の発揮。3つ目は異文化への理解と対応です。
1つ目の言語の壁は、英語等が話せないことでうまくコミュニケーションが取れなくて困った経験をされた方も多いかも
しれません。
2つ目は、母国語以外で自身の強み(ビジネススキル)を発揮することです。日本語で交渉やプレゼンテーション、
部下マネジメントが得意な方でも、他言語でそれがうまく発揮できず、成果を出せなかった方もいるのではないでしょうか。
3つ目は異文化への理解と対応です。一例としてあげると、議論をしている時、日本人は人の話を聞いてから発言しようと
します。これに対してほとんどの外国人は、誰が話していようが、言いたい事があれば即座に発言します。逆に、外国人
から見ると日本人の「待つ」姿勢は議論に参加しない、する気がないと思われてしまうのです。とてももったいない話です。
このように議論一つをとっても、国や文化によって考え方が異なります。
日本人が海外で活躍するためには、これら3つ力が必要だと考えます。一方で、これらを身につけたら誰にも負けない力、
世界で戦える力を持っているのです。
Be Talented
株式会社グローレン
代表取締役
香坂 公嗣
グローバル化の加速度が増したことで、我が国の英語教育においてはブームが到来したと言っても過言ではありません。幼児から英会話を学ばせる家庭が急増し、英語(外国語)が小学校での必須課目になり、一定のTOEICの点数を昇進の条件に設定している会社も増えてきています。
国際人(グローバルタレント)になる為には、当然日本語のみならず、英語が必須です。しかし、ここで注意をしなくてはならない事は、『英語を話せる』=『国際人』では無いという事です。真の国際人とは、自国の言語を通して、自国の文化、歴史や風習を理解し、外国語を通して他国のそれらを理解する。そして客観的な目で比較をしながら、他の国や地域の人々とよりよい関係を築ける人を指します。
いくら流暢な英語を話せたとしても、伝える事がない、もしくは伝える内容が稚拙な場合、表面上仲良くしていても、重要な局面では相手にはされません。なぜなら、中身がなく、信用に値しない人だと判断されてしまうからです。よく『英語は道具』と言われますが、重要な事は、その道具を使って何をする(伝える)かです。
我々は、『語学プログラム』、『ビジネススキルプログラム』、『異文化マネジメント』を通して、英語力の向上に加えて、ビジネスにおいてしっかりと英語を使いながら自身の能力を最大限に発揮し、日本国内外を問わず活躍出来るグローバルタレント育成のお手伝いを致します。
Be Talented
株式会社グローレン
取締役
宮園 順光